レチノール美容液 はじめての1本|「しわ改善」と書けるものの違いと、7本の慣らし方

レチノールは、スキンケアのなかでも「攻め」の側にいる成分です。人気があるぶん、はじめて使った人の話には、赤くなった、皮がむけた、ヒリヒリしてやめた、という声も少なからず混じります。だから最初の1本は、いちばん強そうなものではなく、いちばん続けやすく設計されたものを選ぶほうがいい。この記事の考え方は、それに尽きます。

もうひとつ、先に知っておいてほしいことがあります。同じ「レチノール配合」でも、パッケージに「しわを改善」と書けるものと、書けないものがあります。違いは、医薬部外品としての承認があるかどうか。化粧品のレチノールは、成分表示の注記で「整肌成分」や「保湿成分」として扱われています。どちらが良い悪いではなく、目的が違うのです。

ここでは、1,540円のドラッグストアの美容液から、15,620円のディオールまで、日本で正規に買える7本を価格の安い順に並べました。医薬部外品か化粧品か、レチノールがどう書かれているか、使い始めの慣らし方、1mLあたりの価格、そして向かない人。正直に言って、万人に勧められる1本はありません。自分の肌と生活に合う1本を探すための記事です。

価格・仕様の確認日:2026年9月22日(すべて税込)

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まず結論:7本の早見表

「はじめて向き」は、メーカーが慣らし方を具体的に案内しているか、刺激を抑える設計をうたっているか、途中でやめても惜しくない価格か、の3点で付けています。効果の強さの順位ではありません。

製品区分レチノールの扱い価格・容量1mL(1g)あたりはじめて向き
なめらか本舗 薬用リンクル美容液 ホワイト医薬部外品ピュアレチノールを配合(有効成分はナイアシンアミド)1,540円/50mL約31円○ まず試したい人に
Anua レチノール0.3 ナイアシンリニューイングセラム化粧品純粋レチノール0.11%(配合量を公開)3,200円/30mL約107円◎ 慣らし方が明快
イニスフリー レチノール シカ リペア セラム化粧品純度95%の純粋レチノール(濃度は非公開)3,960円/30mL約132円○ 乾燥しやすい人に
Yunth 生VAダーマ美容液医薬部外品レチノール油液を保湿成分として配合(有効成分はナイアシンアミドほか)4,950円/1g×28包約177円○ 鮮度を重視する人に
エリクシール レチノパワー リンクルクリーム ba医薬部外品純粋レチノールが有効成分(しわを改善)6,600円/15g約440円○ 部分用。美容液ではない
キールズ DS RTN リニューイング セラム化粧品ピュア・レチノール(整肌成分)9,900円/30mL(10mLのトライアル3,520円)約330円◎ 14日分のお試しがある
ディオール カプチュール トータル レチショット化粧品純粋レチノール(整肌成分)15,620円/20mL約781円△ 2本目以降に

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※1mL(1g)あたりの価格は当サイトの計算です。1回の使用量は製品ごとに違い、エリクシールは部分用のクリームなので、顔全体に使う美容液と単純には比べられません。

迷ったら、Anuaか、キールズのトライアルサイズ。どちらも「最初の2週間の使い方」が書いてあります。

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はじめての1本を選ぶ前に、知っておきたい3つのこと

1. 「しわを改善」と書けるのは、医薬部外品の承認を持つものだけ

化粧品と医薬部外品では、言えることの範囲が違います。化粧品が表示できる効能は法律で決まった範囲にとどまり、しわについては「乾燥による小じわを目立たなくする」まで。しかもこれは、決められた方法の効能評価試験を済ませた製品だけが、その旨を添えて書けます。キールズの注記に「乾燥による小じわを目立たなくすること(効能評価試験済み)」とあるのは、そのためです。

一方、「しわを改善する」と書けるのは、有効成分と効能について国の承認を受けた医薬部外品だけです。レチノールそのものを有効成分とした承認は、資生堂が2017年に日本で初めて取得しました(純粋レチノール、効能効果は「しわを改善する」)。この記事の7本では、エリクシールがそれにあたります。

ややこしいのは、医薬部外品でも、しわ改善の有効成分がレチノールではない製品があることです。なめらか本舗とYunthは、どちらも有効成分がナイアシンアミドで、レチノールはそれとは別に配合されています。つまり「医薬部外品のレチノール美容液」と書かれていても、承認を受けているのはレチノールとは限らない。成分表示の「有効成分」の欄と、レチノールに付いた注記を見れば、どちらなのかが分かります。

2. 濃度の数字より、「慣らし方」が書いてあるかどうか

レチノールは、使い始めに赤み、乾燥、皮むけ、ヒリつきが出ることがあります。一般にA反応(レチノイド反応)と呼ばれるもので、多くのブランドが、最初は回数を減らして少しずつ肌を慣らすよう案内しています。はじめての1本で大事なのは、この慣らし方が具体的に書いてあることです。

たとえばAnuaは「最初の2週間は1日おき、3週目から毎晩」。キールズは「少量を2日に1回から」。エリクシールは「最初は1日おき」。数字が細かいほど、はじめての人が迷わずに済みます。逆に、濃度の高さを前に出している製品ほど、はじめての1本には向きません。高い濃度は、慣れた人が次に選ぶためのものです。

3. 夜に使って、朝は日焼け止めを

7本のうち、キールズは夜の使用をすすめ、ディオールとAnuaは夜用として設計されています。ディオールは翌朝にSPF15以上の日焼け止めを使うよう、キールズは朝使う場合は日焼け止めを必ず使うよう案内しています。レチノールを始めるなら、日焼け止めを毎朝塗る習慣とセットで。これは7本すべてに共通する前提です。性別や年齢を問わず使える日焼け止めは、家族でシェアできる日焼け止めの記事にまとめています。

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7本を、価格の安い順に

ITEM 01

なめらか本舗 薬用リンクル美容液 ホワイト — ドラッグストアで買える、いちばん小さな一歩

医薬部外品ピュアレチノール配合朝晩50mL 1,540円

豆乳発酵液で知られる常盤薬品工業のなめらか本舗から、2024年9月に発売された美容液です。メーカーは「しわ改善・シミ対策のWケアができる医薬部外品」と説明していて、その有効成分はナイアシンアミド。そこに、ピュアレチノール、豆乳発酵液、乳酸を組み合わせています。

位置づけは「角質ケア美容液」。化粧水のあとに顔全体になじませるほか、洗顔後、化粧水の前にコットンで使う方法も案内されています。7本のなかで最も安く、容量は最も多い。1mLあたり約31円は、ほかの6本と比べて桁がひとつ違います。

ただし、正直に言うと、この美容液の主役はレチノールではありません。承認を受けているのはナイアシンアミドで、レチノールは組み合わせの一部です。レチノールそのものを試したい人には物足りないかもしれない。逆に、「レチノールが入ったものを、まず刺激の心配を小さく試したい」「ドラッグストアで気軽に買い直したい」という人には、これ以上ない入口です。

向く人
  • レチノール入りのスキンケアを、まず安く試したい
  • しわ改善の医薬部外品を2,000円以下で探している
  • ドラッグストアで買い直したい
向かない人
  • レチノールの配合量や種類で選びたい
  • デパコスの使い心地や香りを求める
  • 角質ケアの美容液と重ねて使いたい(ごわつき対策が重なります)
ITEM 02

Anua レチノール0.3 ナイアシンリニューイングセラム — 配合量を開示した、慣らし方の教科書

化粧品純粋レチノール0.11%夜のみ30mL 3,200円

韓国のAnuaが出しているレチノール美容液で、名前の「0.3」は、リポソーム化したレチノールの複合体(ANUA RETINOL)の濃度です。純粋レチノールそのものの配合量は0.11%と、公式サイトではっきり開示しています。この記事の7本で、純粋レチノールの配合量まで公開しているのはAnuaだけでした(2026年9月22日時点、各公式情報で確認した範囲)。

組み合わせているのは、ナイアシンアミド、セラミドNP、フィトステロールズ。うたっているのは「キメの整ったなめらかなハリ肌へ集中ケアする」ことで、あくまで保湿・整肌の範囲の表現です。

はじめての1本として推したい理由は、使い方の案内が明快なこと。夜のみ使用し、最初の2週間は1日おき、3週目から毎晩。パッチテストをすすめ、一時的に赤み・乾燥・皮むけが出る可能性にも触れています。高濃度ビタミンCや角質除去成分との併用はしないよう、はっきり書いてある。これだけ書いてあれば、迷いません。3,200円という価格も、合わなかったときに諦めがつく範囲です。同じAnuaのPDRNラインが気になる人は、PDRN美容液の比較記事も参考に。

向く人
  • はじめてのレチノールで、手順どおりに進めたい
  • 配合量が分かるものを選びたい
  • 3,000円台に収めたい
向かない人
  • 朝も使いたい(夜のみの案内です)
  • ビタミンC美容液や角質ケアを同じ夜に重ねたい
  • デパートのカウンターで相談しながら選びたい
ITEM 03

イニスフリー レチノール シカ リペア セラム — シカと組んだ、守りの強いレチノール

化粧品純度95%の純粋レチノール慣れたら朝晩30mL 3,960円

韓国のイニスフリーのレチノール美容液。純度95%の純粋レチノール(整肌成分)に、ヒアルロン酸、セラミドNP、ツボクサ由来の成分(アシアチコシド、マデカシン酸、アシアチン酸)をリポソーム化した「シカリポソーム」と、ナイアシンアミドを組み合わせています。うたっているのは「肌トラブル(乾燥による肌荒れ)を防ぎ、つるんとなめらかなピュア素肌に導く」こと。レチノールで攻めながら、乾燥による肌荒れを防ぐ側の成分を厚くした設計です。

使い方の案内は、最初の1週間は夕方に1日1回、1プッシュだけ。その後は朝晩の使用もできるとされていて、朝使うときは日焼け止めを必ず併用するよう書かれています。スクラブ、AHA・BHAの製品、LEDマスクなどとの併用は避けるよう明記。

気になるのは、純粋レチノールの濃度が公開されていないこと。純度95%というのは原料の純度で、美容液に何%入っているかではありません。数字で比べたい人はAnuaを。「乾燥しやすく、レチノールで肌がゆらぐのが心配」という人には、こちらのほうが合う可能性があります。

向く人
  • 乾燥しやすく、刺激が心配
  • 慣れたら朝晩使いたい
  • イニスフリーのシカラインが好き
向かない人
  • 配合濃度で選びたい
  • 角質ケアやスクラブを習慣にしている
ITEM 04

Yunth 生VAダーマ美容液 — 1回ずつ開ける、個包装のレチノール

医薬部外品個包装レチノール油液(保湿)1g×28包 4,950円

生ビタミンC美容液で知られるYunthが、2024年12月に出したレチノール美容液です。いちばんの特徴は、1回分ずつの個包装であること。レチノールは光や熱、空気に弱い成分なので、使うたびに開ける形にして、鮮度を保つという発想です。

医薬部外品で、有効成分はナイアシンアミドとグリチルリチン酸ジカリウム。メーカーは「シワ改善×肌荒れ防止」と表示しています。レチノールは「レチノール油液(ビタミンA 166,667IU/g)」として、配合目的は「保湿」。なめらか本舗と同じく、承認を受けているのはレチノールではなく、ナイアシンアミドのほうです。

1包で顔全体。化粧水のあとに手のひらに出してなじませ、気になる箇所には重ねづけ。28包でちょうど4週間分なので、「まず1か月、同じものを続けてみる」という使い方に向いています。ひとつ注意したいのが、公式サイトの定期便です。初回は1,980円と安い一方、2回目を受け取らずに解約すると、解約手数料1,980円がかかると明記されています。まず試したいなら、通常購入か、ドラッグストアの店頭で。

向く人
  • レチノールの鮮度が気になる
  • 4週間きっちり続けてみたい
  • 旅行や出張にも持っていきたい
向かない人
  • レチノールを有効成分として選びたい
  • 個包装のゴミが気になる
  • 定期便の条件を細かく確認するのが面倒
ITEM 05

エリクシール レチノパワー リンクルクリーム ba — 「しわを改善」と書ける、純粋レチノール

医薬部外品有効成分:純粋レチノール部分用クリームS 15g 6,600円/L 22g 8,800円

7本のなかで唯一、レチノールそのものを有効成分とし、「しわを改善する」効能で承認を受けた医薬部外品です。資生堂が2017年に日本で初めて取得した承認の流れをくむ、エリクシールのリンクルクリーム。2025年9月21日に2年ぶりにリニューアルし、今の「ba」になりました。

ここは正直に書いておきます。これは美容液ではなく、部分用のクリームです。目もと、口もと、首、額、眉間など、しわが気になるところに、小さなパール粒1個分をなじませる使い方。顔全体に広げて使うものではありません。それでもこの記事に入れたのは、「しわ改善」という言葉にお金を払うなら、選ぶべきは化粧品ではなく、この種類の製品だからです。

使い方は朝と夜。朝使ったあとは紫外線カット効果のある化粧品を使うよう案内されています。はじめての人は1日おきから、肌の様子を見て問題がなければ毎日へ。Sサイズ(15g)で6,600円、Lサイズ(22g)で8,800円、Lのつけかえ用は8,470円です。部分用なので、1g単価は高く見えても、減りは美容液よりずっとゆっくりです。

向く人
  • 気になるしわが、場所としてはっきりしている
  • 医薬部外品の「しわを改善」で選びたい
  • 美容液はすでに使っていて、追加したい
向かない人
  • 顔全体に使うレチノールを探している
  • クリームを重ねるとべたつくのが苦手

同じ資生堂には、純粋レチノールに美白有効成分(4MSK、m-トラネキサム酸)を組み合わせた「SHISEIDO バイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノブライト A+」(部分用クリーム・医薬部外品・20g 15,950円)もあります。しわ改善とシミ予防をひとつで、という人の選択肢です。はじめて使うときは、最初の2週間は2〜3日おきに夜だけ、次の2週間は毎夜、と少しずつ回数を増やすよう案内されています。

DEPACOでSHISEIDO ディープレチノブライト A+を見る

大丸・松坂屋のコスメオンラインストア。本体とレフィルがあります

ITEM 06

キールズ DS RTN リニューイング セラム — 14日分のお試しがある、デパートのレチノール

化粧品ピュア・レチノール(整肌成分)夜推奨30mL 9,900円/50mL 13,970円/トライアル10mL 3,520円

ニューヨーク発のキールズが、皮膚科学の発想で組み立てたレチノール美容液です。ピュア・レチノールとナイアシンアミド(どちらも整肌成分)に、セラミド(保湿成分)を組み合わせています。うたっているのは、表情の影や乾燥による小じわ(効能評価試験済み)など、年齢に応じたハリ感を与えるお手入れ。化粧品として言える範囲を、注記で丁寧に区切った表現です。DEPACOの商品説明では、ペプチドやヒアルロン酸も配合し、敏感肌にも対応できるよう開発した処方とされています。

はじめての1本として推したい最大の理由は、10mLのトライアルサイズ(3,520円)があること。DEPACOでは「14日間トライアルサイズ」と案内されていて、限定品ではなく通常の商品です。約1万円の30mLをいきなり買う前に、自分の肌に合うかを2週間で確かめられる。デパートのレチノールで、この入り方ができるのは大きい。

使い方は1日1回、夜がおすすめ。化粧水のあと2〜3プッシュを顔全体に。初めての人は、少量を2日に1回から始めて、肌の様子を見ながら1日1回へ。刺激が気になる場合は、クリームのあとに使う方法も案内されています。上まぶたと唇は避けること。妊娠中・授乳中の使用は控えるよう明記されています。

正直に言って、30mLで9,900円は安くありません。1mLあたり約330円は、Anuaの3倍です。その差は、処方の設計と、トライアルから入れる買い方の安心感、そして百貨店で相談できることに払うもの、と考えてください。

向く人
  • 2週間試してから決めたい
  • デパートのカウンターで相談しながら選びたい
  • 性別を問わず、家族で1本を使いたい
向かない人
  • 予算を5,000円以下に抑えたい
  • 朝晩2回使いたい(1日1回の案内です)
  • 妊娠中・授乳中
DEPACOでトライアルサイズ(10mL・3,520円)を見る DEPACOで30mL(9,900円)を見る

大丸・松坂屋のコスメオンラインストア。在庫あり(2026年9月22日時点)

ITEM 07

ディオール カプチュール トータル レチショット — 夜の集中ケア。ただし、2本目に

化粧品純粋レチノール(整肌成分)夜用20mL 15,620円

ディオールのエイジングケアライン「カプチュール トータル」の、純粋レチノール配合の夜用美容液です。純粋レチノールに、ラインの成分である発酵ロンゴザ(いずれも整肌成分)を組み合わせた処方で、乾燥でキメが乱れることによる肌質感の「ノイズ」のない肌へ、とうたっています。

使い方は夜、化粧水や美容液のあと、クリームの前。目もとと唇を避けて、顔と首に。翌朝はSPF15以上の日焼け止めを使い、使用中は日焼けを避けるよう案内されています。赤み、熱感、ヒリヒリ感、乾燥が出たら、間隔をあけて使うように。肌が敏感なときは、少しずつ回数を増やすことがすすめられています。

この記事では、はじめての1本としては「△」にしました。理由は価格です。20mLで15,620円、1mLあたり約781円は、7本で最も高い。レチノールが合うかどうか分からない段階で選ぶには、試す費用が大きすぎます。まずAnuaかキールズのトライアルで肌が慣れることを確かめてから、夜のルーティンをディオールで揃えたくなったときの2本目に。

向く人
  • レチノールにすでに慣れている
  • カプチュール トータルのラインで夜を揃えたい
  • 使い心地と香りにもこだわりたい
向かない人
  • レチノールがはじめて
  • 20mLを長く持たせたい(減りが早く感じやすい容量です)
ISETAN BEAUTY online(三越伊勢丹)でレチショットを見る DEPACOでレチショットを見る

DEPACOは在庫なしの表示(2026年9月22日時点)。在庫は各商品ページでご確認ください

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医薬部外品か、化粧品か。目的で分ける

7本を、区分とレチノールの扱いで並べ直すと、こうなります。

区分レチノールの扱い製品選ぶ理由
医薬部外品レチノールが有効成分エリクシール(部分用クリーム)「しわを改善」の承認を、レチノールで取っている
医薬部外品有効成分は別。レチノールは配合成分なめらか本舗、Yunthしわ改善の承認(ナイアシンアミド)に、レチノールを組み合わせたい
化粧品整肌成分として配合Anua、イニスフリー、キールズ、ディオール配合量の開示、処方の設計、使い心地で選びたい

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しわが気になる場所がはっきりしていて、承認のある表現にお金を払いたいなら医薬部外品。顔全体のなめらかさやハリ感を、自分の好きな使い心地で整えたいなら化粧品。レチノールそのものを試したい、という意味で最初の1本を選ぶなら、配合量まで公開しているAnuaが最も分かりやすい。そういう整理になります。

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使い始めの4週間:7本の慣らし方

各ブランドの案内を、ひとつの表にまとめました。すべてメーカーの使用方法の要約です。実際に使うときは、必ず製品の説明書に従ってください。

製品時間帯最初の使い方併用・部位の注意
なめらか本舗朝晩化粧水のあとに適量—
Anua夜のみ最初の2週間は1日おき、3週目から毎晩高濃度ビタミンC・角質除去成分と併用しない
イニスフリー最初は夕方、慣れたら朝晩最初の1週間は1日1回・1プッシュスクラブ、AHA・BHA、LEDマスクと併用しない
Yunth化粧水のあと1包を顔全体に—
エリクシール朝と夜最初は1日おき部分用。朝は紫外線カット効果のある化粧品を
キールズ夜がおすすめ(1日1回)少量を2日に1回から上まぶた・唇は避ける。妊娠中・授乳中は控える
ディオール夜敏感なときは少しずつ回数を増やす上まぶた・唇は避ける。翌朝はSPF15以上

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ブランドを問わず共通しているのは、3つだけです。少なく、間をあけて始めること。ほかのレチノール配合製品と一度に重ねないこと。朝は日焼け止めを塗ること。はじめての1本は、この3つが守りやすいものを選ぶのがいちばんの近道です。

赤みやヒリつきが出たら
使い始めの赤み、乾燥、皮むけ、ヒリつきは、多くのブランドが「起こることがある」と案内しています。そのときは、各製品の案内に従って間隔をあけるか、いったん使用を中止してください。症状が続く、強くなる、かゆみや腫れが出る場合は、皮膚科専門医に相談を。「反応が出るのは効いている証拠」というわけではありません。無理に続けないことが、結局はいちばん長く使える方法です。

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レチノールが合わなかったら

慣らしてみても合わない、というのは珍しいことではありません。そのときは、成分を変えるだけです。ハリ感のケアをレチノール以外で続けたいなら、ペプチド配合の美容液があります。高機能ペプチド美容液の記事では、レチノールが苦手な人向けの選び方をまとめています。

乾燥で肌がゆらいでいるなら、攻める前にまず守る。セラミド美容液7本比較で角層のうるおいを整えてから、あらためてレチノールを試す、という順番もありです。敏感に傾きやすい肌の組み立て方は、「攻めと守り」の敏感肌スキンケアに。

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今回、載せなかったもの

ラ ロッシュ ポゼは、海外で知られる「レチノール B3 セラム」ではなく、日本の公式ラインナップには「メラ B3 セラム」(30mL 9,350円)があります。こちらはレチノール誘導体(パルミチン酸レチノール)を配合した透明感のための美容液で、「はじめてのレチノール」とは目的が違うため外しました。

クリニーク スマート リペア セラム(30mL 11,000円)は、レチノール誘導体をペプチドと組み合わせたハリのための美容液で、レチノールが主役ではありません。ランコム レネルジー CRX トリプルセラム RT(50mL 27,830円)やアウグスティヌス バーダー ABレチセラム(30mL 60,280円)は、はじめての1本としては価格が大きすぎるので見送りました。

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よくある質問

レチノールは、何歳から使えばいいですか?

年齢で決まるものではありません。どの製品も対象年齢は決めておらず、肌の状態と目的で選ぶものです。ただ、肌が乾燥しやすい時期や、敏感に傾いているときに始めるのは避けたほうが安全です。

男性でも使えますか?

使えます。7本とも性別で分かれていません。ひげそりのあとは肌が敏感になりやすいので、そり跡に刺激を感じる人は、夜、ひげそりから時間をあけて使うと安心です。男性のスキンケアの基本はメンズスキンケア入門にまとめています。

「医薬部外品」と「化粧品」、どちらを選べばいいですか?

「しわを改善する」という承認のある表現で選びたいなら医薬部外品、顔全体の使い心地や処方の設計で選びたいなら化粧品です。医薬部外品でも、有効成分がレチノールではない製品(なめらか本舗、Yunth)があるので、成分表示の「有効成分」を確かめてください。

朝に使ってもいいですか?

製品によります。Anuaとディオールは夜用、キールズは夜の使用がおすすめです。なめらか本舗とエリクシールは朝晩、イニスフリーは慣れたら朝晩使えます。朝に使う場合は、どの製品も日焼け止めの併用が前提です。

ビタミンCや角質ケアと一緒に使えますか?

Anuaは高濃度ビタミンCや角質除去成分との併用を、イニスフリーはスクラブやAHA・BHAの製品との併用を避けるよう案内しています。はじめのうちは、同じ夜に「攻め」の成分を重ねないのが基本です。ビタミンCを使うなら朝、レチノールは夜、と分ける方法もあります。

妊娠中・授乳中でも使えますか?

キールズは、妊娠中・授乳中の使用を控えるよう明記しています。ほかの製品も、妊娠中・授乳中は使う前に医師に相談してください。

目もとにも使えますか?

キールズとディオールは、皮膚が特に薄い上まぶたと唇を避けるよう案内しています。目もとに使いたいなら、目もとや口もとなど部分に使う前提で作られたエリクシールのような部分用クリームを選ぶほうが安心です。

いくつかのレチノール製品を重ねてもいいですか?

はじめのうちは避けてください。資生堂やディオールは、ほかのレチノール配合製品と併用するときは一度に重ねず、肌の様子を見ながら使うよう案内しています。まず1本を、案内どおりの頻度で続けることが先です。

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おわりに

レチノールは、強いものを選んだ人ほど途中でやめてしまいやすい成分です。はじめての1本に必要なのは、濃度の高さではなく、「最初の2週間をどう過ごすか」が書いてあること。そして、合わなかったときに諦めがつく価格であることです。

数字で選ぶならAnua。デパートで2週間試してから決めるならキールズのトライアル。まずドラッグストアで気軽に、ならなめらか本舗。しわが気になる場所がはっきりしているなら、エリクシール。どれを選んでも、夜に少しだけ、朝は日焼け止め。それを4週間続けられたら、次の1本はきっと自分で選べます。

キールズのトライアルサイズ(14日分)をDEPACOで見る

大丸・松坂屋のコスメオンラインストアへ

価格・仕様は2026年9月22日時点で、各ブランドの公式サイト、DEPACO(大丸松坂屋)、ISETAN BEAUTY online(三越伊勢丹)、@cosmeの公式商品情報、資生堂のニュースリリースを確認したものです。1mL(1g)あたりの価格は当サイトの計算です。医薬部外品の効能効果は各製品の表示、化粧品の効能・特長の表現は各メーカーの説明の範囲で記載しています。使用感や効果の感じ方には個人差があります。赤み、かゆみ、刺激などの異常が現れた場合は使用を中止し、皮膚科専門医にご相談ください。本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。

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