ロクシタンのシアバターは、洗面所に一つあると「乾いたところ全部」に使える道具です。顔にも、唇にも、指先にも、毛先にも。2026年1月に「カリテコンフォート」という新しい名前に変わりましたが、中身は西アフリカのシアの実からとれる、100%自然由来のバターのまま。あの黄色い缶を、秋になると出してくる人は多いと思います。
ただ、150mLで5,940円は、正直に言って気軽ではない。そして「顔にも体にも使える一つのバーム」は、ロクシタンだけではありません。数百円のワセリンから、馬油、ドイツの老舗の植物クリーム、皮膚科系ブランドのリペアクリーム、そして2026年9月に出たディプティックの1万円超のボディバームまで。同じ「マルチに使えるバーム」でも、中身は油の種類からして違います。
この記事では、ロクシタンのシアバターを基準に、似た使い方ができる8本を価格の安い順に並べて比べました。「何でできているか」「どこに使えるか」「どんな質感か」、そして各製品に「向かない人」も正直に書いています。価格は2026年9月時点で各社公式サイトと正規取扱店を確認しています。
価格・仕様の確認日:2026年9月19日(すべて税込。オープン価格の製品は正規取扱店の実勢価格)
まず結論:8本の早見表(安い順)
「ベース」は、そのバームの主成分がどんな油かです。鉱物油(ワセリン)、動物性(馬油)、植物性(シア、ヒマワリ、アーモンド)で、質感と使い勝手がはっきり変わります。「使える部位」は各メーカーが公式に案内している範囲です。
| 製品 | 容量・価格 | ベース | 使える部位(公式) | 質感 | ひとことで |
|---|---|---|---|---|---|
| ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー | 80g/396円 | ワセリン | 唇・顔・手・足・全身 | とろみのある半透明 | いちばん安く、いちばん潔い |
| ニベアクリーム(大缶) | 169g/657円 | ミネラルオイル+ワセリン、ホホバ・スクワラン | 顔・体・全身 | こっくりした白いクリーム | 家族で使う青缶 |
| イハダ 薬用バーム | 20g/1,485円 | 高精製ワセリン(医薬部外品) | 顔・目元・口元 | 体温でとろける固形 | 顔用の「肌荒れ・乾燥を防ぐ」バーム |
| ソンバーユ 無香料 | 75mL/2,750円 | 馬油100% | 顔・体・髪・唇・爪・赤ちゃん | 体温でオイルに変わる | 日本の定番。用途がいちばん広い |
| ヴェレダ スキンフード | 75mL/2,970円 | ヒマワリ油・アーモンド油+ラノリン・ミツロウ | 顔・手・肘・かかと・全身 | 濃厚な黄色いクリーム | 1926年から続くドイツの名品 |
| ラ ロッシュ ポゼ シカプラスト リペアクリーム B5+ | 40mL/3,190円 | パンテノール・シア脂ほか | 顔・体・赤ちゃん | やわらかい白いバーム | 敏感肌の「守る」バーム |
| ロクシタン カリテコンフォート オーガニックシアバター | 150mL/5,940円(10mL 1,980円) | シアバター(100%自然由来) | 顔・体・髪・唇・爪 | 固めのバター。体温で溶ける | この記事の基準。植物バターの王道 |
| ディプティック リッチ ボディバーム | 200mL/14,080円 | 自然由来処方(詳細は公式) | 体 | リッチなバーム | 2026年9月の新作。香りで選ぶ一本 |
「マルチに使えるバーム」を選ぶ、3つの軸
1. 何でできているか:鉱物油・動物油・植物油
バームの違いは、まず油の種類です。ワセリン(鉱物油)は肌の表面にとどまって水分の蒸発を防ぐ「ふた」の役割で、肌への浸透はほぼしません。だから刺激が少なく、赤ちゃんや唇にも使われる。ヴァセリン、ニベア、イハダがこの系統です。馬油(動物油)は人の皮脂に近い脂肪酸の組成で、体温でさらっとしたオイルに変わってなじみやすい。ソンバーユがこれ。シアバターやヒマワリ油、アーモンド油(植物油)は、なじんだあとに肌がやわらかく感じられる質感で、香りや使い心地の個性が出やすい。ロクシタン、ヴェレダ、ディプティックがこの系統です。
「どれがいちばん保湿力が高いか」という問いには、正直、答えがありません。ワセリンは「守る」のがいちばん得意で、植物バターは「なじませて、やわらかくする」のが得意。乾き方と好みで選ぶものです。
2. どこに使えるか:顔・体・髪・唇
「マルチ」と書いてあっても、メーカーが公式に認めている部位は違います。ソンバーユは顔・体・髪・唇・爪、さらに口や鼻の中まで使える化粧品として案内されていて、この8本で用途がいちばん広い。ロクシタンのシアバターは顔・体・髪・唇・爪。ヴェレダは顔・手・肘・かかと。ラ ロッシュ ポゼは顔と体で、赤ちゃんにも。イハダは顔用(目元・口元含む)で、体は想定していない。ディプティックのボディバームは体用です。「髪の毛先に使いたい」「唇にも使いたい」なら、この違いで候補が絞れます。
3. 香りがあるか、ないか
マルチに使うバームは、顔の近くで長く香ります。ヴァセリン、イハダ、ソンバーユ(無香料)は無香料。ニベアは独特の軽い香り、ヴェレダはハーブ、ラ ロッシュ ポゼは微香、ロクシタンはシアの自然な香り、ディプティックは「ローストした大麦とローズ」と、はっきり香りで選ぶ製品です。香水を使う人、香りに敏感な人は、無香料の3本から選ぶほうが安心です。
8本を、安い順にひとつずつ
ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー — 396円で、全身
成分はワセリンと酢酸トコフェロール(ビタミンE誘導体)、酸化防止剤のBHTだけ。防腐剤・着色料・香料は無添加で、ユニリーバの公式案内では唇、顔、手、足など肌全体に使えます。80gで400円弱。この記事の8本で最も安く、そして「保湿」という言葉の意味がいちばん分かりやすい製品です。
ワセリンは肌に浸透せず、表面で水分の蒸発を防ぐ膜になります。だから、化粧水のあとに薄く伸ばして「ふた」をする使い方が基本。唇のガサつき、指先のささくれ、かかとのひび割れ、鼻をかみすぎて赤くなった鼻の下。乾いた場所に点で使うのに向いています。
向かないのは、顔全体に塗ってしっとりさせたい人。厚く塗るとテカりとベタつきが残り、朝のメイク前には扱いにくい。あと、これ一本で「気持ちのいいスキンケア」にはなりません。香りも質感の楽しさもない、道具です。逆に言えば、ロクシタンのシアバターの隣に一つ置いておいて、「ここはワセリンでいい」という場所を任せる使い方が、いちばん賢い。
- 唇・指先・かかとなど、点で守りたい
- 無香料・最小成分がいい
- とにかく安く済ませたい
- 顔全体にしっとり感が欲しい
- ベタつきが苦手
- 使う楽しさも求めている
ニベアクリーム(大缶) — 家族で使う、青い缶
説明不要の青缶。水とミネラルオイル、ワセリン、グリセリンを軸に、ホホバオイルとスクワランを加えた、こっくりした白いクリームです。花王の公式案内では顔・体の全身用で、洗顔後や入浴後、出かける前に。169gで657円という価格は、8本の中で「量あたり」いちばん安い。
ワセリンとの違いは、水分を含む「クリーム」であること。ワセリンが油だけの膜なら、ニベアは油と水を乳化させたもので、伸びがよく、塗った直後のベタつきが少ない。かかと、肘、膝、腕や脚の広い範囲に塗るなら、ワセリンよりこちらのほうが現実的です。缶の見た目に反して、香りは控えめ。
向かないのは、顔に使いたいけれど毛穴が詰まりやすいと感じる人。ミネラルオイルベースの重めのクリームなので、顔には薄く、夜だけ、が無難です。あと、「マルチバーム」として髪や唇に使うのはメーカーの案内の範囲外。ニベアは「体の広い範囲を安く、しっかり」の一本で、顔や唇まで一本で済ませたいならソンバーユかロクシタンへ。
- 腕・脚・かかとなど広い範囲に使う
- 家族で共用したい
- 量あたりの価格を重視する
- 顔メインで使いたい
- 髪や唇にも使いたい
- 軽い質感が好き
イハダ 薬用バーム — 顔専用。「肌荒れ・乾燥を防ぐ」医薬部外品
資生堂薬品のイハダは、乾燥や肌荒れをくり返す人向けのブランド。この薬用バームは、有効成分グリチルレチン酸ステアリルを配合した医薬部外品で、承認された効能は「肌荒れ・乾燥を防ぐ」。ベースは不純物を減らした高精製ワセリンで、シュガースクワランを加え、無香料・無着色・アルコール無添加・パラベン無添加。アレルギーテスト済み、ニキビのもとになりにくい処方です。
ほかの7本と違うのは、これが「顔専用」であること。両ほほ・額・あごへの全体使いと、目元や口元への部分使いを想定していて、体や髪は範囲外。固形ですが、ひと肌でとろけてなめらかに広がり、ワセリンなのにベタつきが残りにくい。20gと小さいのは、顔に薄く使う前提だからです。
向かないのは、当然ながら全身に使いたい人。この記事の「マルチ」の趣旨からは少し外れますが、「顔だけ、季節の変わり目に荒れやすい」という悩みには、ロクシタンのシアバターより、こちらのほうが理にかなっている。だから入れました。ワセリンの「守る」に、医薬部外品の「肌荒れを防ぐ」が乗った、顔のための一本です。
- 顔だけ、季節の変わり目に荒れやすい
- 医薬部外品の効能表示で選びたい
- ワセリンのベタつきが苦手
- 体や髪にも一本で使いたい
- たっぷり使いたい(20g)
- 植物系の質感が好き
ソンバーユ 無香料 — 馬油100%。用途の広さでは、いちばん
福岡の薬師堂が作る、成分無調整の馬油100%。1988年に日本で初めて「馬油の化粧品」として許可を受けた、この分野の元祖です。公式の案内では、顔、体、髪、唇、爪、頭皮、赤ちゃんの肌、さらに口の中や鼻の中にも使える。この記事の8本で、公式に認められた用途がいちばん広い製品です。無香料のほか、ヒノキやバニラなどの香りつきもあります。
馬油は人の皮脂に近い脂肪酸の組成で、体温でさっとオイル状に溶けて、なじみが早い。塗った直後は油っぽく感じますが、数分でさらっとします。乾いた毛先、ささくれ、かかと、赤ちゃんのおむつまわり。ロクシタンのシアバターと同じ使い方が、半額以下でできる。アレルギーテストとノンコメドジェニックテスト(ニキビのもとになりにくい処方かの試験)も済んでいます。
向かないのは、動物性の油に抵抗がある人と、「馬油の匂い」が気になる人。無香料でも、油そのものの微かな匂いはあります。あと、酸化しやすいので開封後は1年以内に使い切り、使う頻度が低いなら冷蔵庫へ、と公式が案内している。「植物性がいい」「開けたまま何年も置きたい」人は、ロクシタンかヴェレダへ。
- 顔から髪、赤ちゃんまで一本で済ませたい
- なじみの早い質感が好き
- 日本の定番を選びたい
- 動物性の油に抵抗がある
- 油の匂いに敏感
- 開封後、長く置いておきたい
ヴェレダ スキンフード — 1926年から。ハーブが香る、緑のチューブ
スイス発祥のヴェレダが1926年から作り続けている、緑のチューブの保湿クリーム。ヒマワリ種子油とアーモンド油をベースに、ラノリンとミツロウで濃厚な質感を作り、サンシキスミレ、ローズマリー、カミツレ、トウキンセンカのエキスを加えています。公式の案内では、肌荒れしやすい手肌のほか、顔、肘、かかとなど、乾きやすい場所に使う「全身用集中保湿クリーム」。3歳から使えます。
特徴は、こっくりと重い質感と、ハーブの香り。手に取ると黄色みがかったクリームで、なじませるまでに少し時間がかかりますが、なじんだあとの「守られている感じ」は8本の中でも強い。海外のモデルやメイクアップアーティストが顔のツヤ出しに使う、という話で知られるようになりましたが、本来は手や肘のためのクリームです。
向かないのは、ベタつきと香りが苦手な人。ラノリン(羊毛脂)が入っているので、動物由来を避けたい人も注意。そして正直に言うと、顔に全体使いするには重すぎることが多く、夜、乾いた部分に点で使うのが現実的です。「ロクシタンのシアバターが好きだけど、もう少し安く、もう少し香りが欲しい」人に、いちばん近い選択肢。軽めが好きなら「スキンフード ライト」という別バージョンもあります。
- 手・肘・かかとの乾燥が主な悩み
- ハーブの香りが好き
- 老舗の定番を使いたい
- ベタつきが苦手
- 無香料がいい
- ラノリン(動物由来)を避けたい
ラ ロッシュ ポゼ シカプラスト リペアクリーム B5+ — 敏感肌と赤ちゃんの「守る」バーム
フランスの敏感肌向けブランド、ラ ロッシュ ポゼの定番。パンテノール(プロビタミンB5)、ツボクサ由来のマデカッソシド、ビサボロール、α-グルカンオリゴサッカリド、そしてシア脂を配合した、白くやわらかいバームです。公式の案内では、顔、体(肘・膝・かかと・手元)、赤ちゃんの肌に使える。乾燥でゆらぎがちな肌をうるおいで満たして整える保湿クリーム、というのがブランドの説明で、60か国以上で売上1位という実績をうたっています。
ワセリン系でも植物バター系でもなく、「敏感肌のためのリペアバーム」という第三の系統。テクスチャーはロクシタンやヴェレダより軽く、伸びがよく、白さが残りにくい。季節の変わり目、日焼けのあと、マスクで荒れた頬。「何を塗っても刺激を感じる」ときに、まず手が伸びるタイプの製品です。40mLと100mLがあり、顔だけなら40mL、家族で体にも使うなら100mLが割安。
向かないのは、髪や唇にも使いたい人(公式の範囲外)と、こっくりした質感を求める人。あと、微香とはいえ香りはあるので、完全な無香料が必要ならイハダかソンバーユへ。「敏感肌で、顔も体も一本で、赤ちゃんとも共有したい」なら、この記事でいちばん条件に合う一本です。
- 敏感肌で、刺激の少ないものを選びたい
- 赤ちゃんと共有したい
- 軽めで伸びのいい質感が好き
- 髪や唇にも使いたい
- こっくりした重さが欲しい
- 完全な無香料が必要
ロクシタン カリテコンフォート オーガニックシアバター — この記事の基準
この記事の基準になっている一本。ロクシタンが創設50周年を迎える2026年に、長年「シア」シリーズとして親しまれてきた製品群が「カリテコンフォート」という名前に生まれ変わり、このシアバターも2026年1月7日から新しいパッケージになりました。中身は、西アフリカ産のシアの実から抽出された100%自然由来のバター。公式の案内では、顔、体、髪、唇、爪に使え、メイク落とし、フェイスパック、リップの下地、シャンプー前の頭皮マッサージ、マタニティケアまで、使い方が幅広い。
缶を開けると固めのバターで、指で取ると体温で溶けて、オイルとクリームの中間のような質感になります。なじませたあとに残る、肌の「やわらかさ」がこの製品の持ち味で、ワセリン系の「守っている感じ」とは違う。香りはシアそのものの、ナッツのような自然な香り。150mLは秋から春まで、顔と手と毛先に使って一冬もつ量です。
正直に言って、高い。5,940円は、ソンバーユの2倍以上、ニベアの9倍です。そして固めのバターなので、真冬は取り出すのに少し力が要り、伸ばすのにも時間がかかる。「手早く、軽く」を求める人には向きません。それでも、植物バターの質感と香り、用途の広さ、缶の佇まいまで含めて「一つで完結する」満足感は、この価格帯でいちばんはっきりしている。まず10mL(1,980円)で試せるのも、ロクシタンの良心です。
- 顔・体・髪・唇を一本で、質感も楽しみたい
- 植物バターの香りとなじみが好き
- 缶の佇まいや贈り物の価値も含めて選びたい
- 予算を3,000円以内に収めたい
- 軽く手早く伸ばしたい
- 無香料がいい
150mL 5,940円/10mL 1,980円。公式ショップは楽天・Amazonにもあります
ディプティック リッチ ボディバーム — 2026年9月の新作。香りで選ぶ、夜の一本
2026年9月1日に発売された、ディプティックのボディケアコレクション「レ リチュエル ドゥ ソワン」の一本。古代ギリシャの入浴文化に着想を得たシリーズで、朝と夜のリチュアルを提案していて、このリッチ ボディバームは「夜」を担当します。香りはローストした大麦とローズ。ブランドは自然由来の処方をうたい、肌をうるおしてしなやかに整えるバームとして案内しています。
ここまでの7本と決定的に違うのは、これが「香りを楽しむための保湿」であること。ロクシタンのシアバターが「用途の広さ」で選ぶ一本なら、ディプティックは「お風呂上がりの10分を、香りごと整える」ための一本。同じシリーズにボディ&ヘア サテンオイル(9,900円)やウォッシュジェル(9,570円)があり、揃えると一つの儀式になります。使える部位は体で、顔や髪は想定していません。
正直に言って、高い。200mLで14,080円は、ロクシタンの2.4倍です。発売から3週間で、長期の評価もまだありません。それでも「ハイスペック」の枠でこれを選んだのは、「保湿」を超えて「香りの体験」に払う価格として、ディプティックが最も筋の通ったブランドだから。マルチに使いたい人には向きません。夜、体にだけ、香りのために。それが分かっている人のための一本です。
- お風呂上がりの香りに価値を置く
- ディプティックの香りの世界観が好き
- 体専用でいい
- 顔や髪にも使いたい
- 予算は1万円以内
- 無香料・微香がいい
正規取扱。発売直後のため在庫は変動します(2026年9月時点)
タイプ別に、あなたの一本を
ロクシタンのシアバターが好き。もう少し安く
ソンバーユ(2,750円)か、ヴェレダ スキンフード(2,970円)。用途の広さと「体温で溶けてなじむ」質感ならソンバーユ、植物系の濃厚さと香りならヴェレダ。どちらもロクシタンの半額で、同じ場所に使えます。
とにかく安く、乾いた場所を守りたい
ヴァセリン(396円)を唇・指先・かかとに、ニベア(657円)を腕・脚に。この2本で1,000円強。「マルチバーム」に楽しさを求めないなら、これで足ります。
顔だけ、季節の変わり目に荒れる
イハダ 薬用バーム。医薬部外品で「肌荒れ・乾燥を防ぐ」効能があり、顔専用の設計。全身用のバームを顔に塗るより、こちらのほうが目的に合っています。
敏感肌で、赤ちゃんとも共有したい
ラ ロッシュ ポゼ シカプラスト リペアクリーム B5+。顔・体・赤ちゃんに使える設計で、軽く伸びる。家族で使うなら100mL。
用途より、香りと体験で選びたい
ロクシタン(5,940円)か、ディプティック(14,080円)。顔から髪まで一本で、シアの香りならロクシタン。夜、体にだけ、ローズと大麦の香りならディプティック。
8本に入れなかった、気になるバーム
まず、エリザベスアーデンの「エイトアワー クリーム」。1930年発売のマルチバームの古典で、この記事のテーマなら本来入るべき一本ですが、2026年9月時点で日本のEC上は並行輸入品が中心で、正規の価格と取扱を確認できなかったため外しました。次に、クナイプの「クナイプビオ オイル バーム」。植物オイルが体温で溶ける手頃なバームとして人気でしたが、公式の商品情報で生産終了になっています。
そしてワセリンの高純度版「サンホワイト P-1」。ヴァセリンより不純物を減らしたワセリンで、赤ちゃんや敏感肌に使う人が選ぶ定番。ヴァセリンで刺激を感じた人の次の一手として覚えておいてください。あとはアベンヌの「シカルファット+ リペアクリーム」が、ラ ロッシュ ポゼのシカプラストと並ぶ皮膚科系の候補です。
秋に使い始める理由と、使い方の基本
「乾いてから」ではなく「乾く前」に
バームは、乾いてひび割れた肌を一晩で戻す製品ではありません。角質層のうるおいが逃げないように守り、やわらかさを保つためのものです。空気が乾き始める9月から10月に、化粧水やクリームのあとの「最後の一手」として足しておくと、冬のかかとや指先が違ってきます。
少量を、体温で溶かしてから
ロクシタン、ソンバーユ、ヴェレダ、イハダは、指先に少量取って、手のひらで温めてから塗るのが基本。固いまま肌に置くと伸びず、厚塗りになります。ワセリンとニベアも、米粒からパール粒ほどで十分。「足りないと感じたら重ねる」ほうが、最初から多く塗るより失敗しません。
顔に使うなら、夜に、点で
全身用のバームを顔に使うときは、夜、乾く場所に点で。頬全体に厚く塗ると、翌朝の毛穴やメイクのりに響くことがあります。顔全体に使いたいなら、顔用に設計されたイハダか、軽いラ ロッシュ ポゼのほうが向いています。
合わないと感じたら、やめる
どの製品も、すべての人に合うわけではありません。赤み、かゆみ、ヒリつきが出たら使用をやめて、続くようなら皮膚科へ。ロクシタンの10mLのように、小さいサイズで試せるものから入るのも、失敗を減らす方法です。
よくある質問
ロクシタンのシアバターの、いちばん近い代わりは?
用途の広さ(顔・体・髪・唇)と「体温で溶ける」質感で近いのはソンバーユ(馬油100%・2,750円)。植物系の濃厚さと香りで近いのはヴェレダ スキンフード(2,970円)です。どちらもロクシタンの半額以下で、同じ場所に使えます。
ワセリンとシアバター、どちらが保湿力がありますか?
役割が違います。ワセリンは肌の表面で水分の蒸発を防ぐ「ふた」で、守る力が得意。シアバターはなじんだあとの肌のやわらかさが持ち味です。ひび割れやささくれを守るならワセリン、乾いた肌をやわらかく整えたいならシアバター、と使い分けるのが現実的です。
髪や唇にも使えるのはどれですか?
公式に髪と唇の両方を案内しているのは、ロクシタン カリテコンフォート オーガニックシアバターとソンバーユです。ヴァセリンは唇に使えますが髪は案内外。ニベア、イハダ、ラ ロッシュ ポゼ、ディプティックは髪・唇を想定していません。
男性でも使えますか?
使えます。8本とも性別を限定していません。ひげ剃り後のヒリつきや乾燥には、無香料でワセリンベースのイハダやヴァセリン、敏感肌向けのラ ロッシュ ポゼが選びやすい。手の乾燥や毛先のパサつきにはソンバーユやロクシタンが向きます。
ロクシタンの「シアバター」は名前が変わったのですか?
はい。2026年1月7日に、ロクシタンの「シア」シリーズが「カリテコンフォート」シリーズとして生まれ変わり、シアバターは「カリテコンフォート オーガニックシアバター」(150mL 5,940円、10mL 1,980円)になりました。中身は100%自然由来のシアバターのままです。
赤ちゃんに使えるのはどれですか?
公式に赤ちゃんへの使用を案内しているのは、ソンバーユとラ ロッシュ ポゼ シカプラスト リペアクリーム B5+です。ヴェレダ スキンフードは3歳から。ほかの製品は、各メーカーの案内に従ってください。
おわりに
ロクシタンのシアバターは、たしかに「一つで全部」の道具です。でも、それが5,940円である必要があるかどうかは、乾き方と好みで決まります。守りたいだけならワセリン。なじませたいならソンバーユ。香りごと楽しむならロクシタンか、ディプティック。
秋の乾燥が始まる前に、洗面所に一つ。それがどの缶でも、毎晩使い続けるものが、いちばんいいバームです。
価格・仕様は2026年9月19日時点で各社公式サイトおよび正規取扱店の表示を確認したものです。オープン価格の製品は正規取扱店の実勢価格を記載しています。化粧品の記述は「うるおいを与える」「乾燥を防ぐ」「肌を保護する」等の範囲にとどめ、医薬部外品(イハダ 薬用バーム)は承認された効能をそのまま記載しています。使える部位は各メーカーの公式案内に基づきます。肌に合わない場合は使用を中止し、医師にご相談ください。本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。
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